セックスをクリエイティブ(独創的)に考え、性交痛を吹き飛ばそう!脱王道スタイル、オリジナルの喜びのある性生活へ

性交時の痛みに関する皆さんのふあん、どこかへ飛んでいけ~という思いを込めてお届けするシリーズ。編集長・小林がお届けします。

2月も終わりに差し掛かりましたが、ふあんふりーの2022年のテーマを決めました。今年はこのテーマに沿った記事をお届けしていきたいと思います。

2022年のテーマは「Be Creative」

「セックスをクリエイティブ(独創的)に考え、性交痛を吹き飛ばそう」という想いを込めています。

性の問題を取り上げる海外ドラマ『セックス・エデュケーション』のあるエピソードにこんなシーンがあります。

普通に挿入しても彼女をイカせられないことに悩む男性が、「もしかしたらペニスのサイズに問題があるからかも」と落ち込んでいると、ある女性から「挿入だけでイケる女性は少数派。クリトリスは知っている?学んで彼女に好みを聞いてみては?セックスの目的はイクことではない。10本の指と舌と想像力を使ってクリエイティブに楽しむのよ」とアドバイスを送られます。その結果その男性は彼女から「オーガズムに達しなかったけど、今までで一番よかった」と喜ばれたのでした。

別のシーンでは、ある女性が自分は腟けいれん(編集部から:腟けいれんについてはドクター訪問記Vol.2 番外編「性機能不全の治療特集」の中でも説明していますので、合わせてご覧ください)だとパートナーに打ち明けます。パートナーが「自分で触れられるの?」と質問すると、触れるし、マスターベーションもできる、でも中までは触らない、というのです。するとパートナーは「いい考えがある」といい、同じベッドに横になってお互いにセルフプレジャーをします。終わった後ふたりで顔を見合わせて笑顔でハイタッチ。誰も痛くなく、傷つかず、悲しくないセックスはこういう風に作れるのかもしれないと思わせてくれたシーンでした。

また先日、セックスについてのコラムを書いたり、SNSでセックスに関する質問に答えているBetsyさんに会いました。「性感帯は性器の周辺だけとは限らずからだじゅうにあって、自分でもまだ知らない性感帯がたくさんあるんだよ」と教えてくれました。お互いに未知の性感帯を探すのも楽しいし、その性感帯を刺激することで挿入なしでも十分に豊かな楽しいセックスができるそうです。

『セックス・エデュケーション』の2つのシーンも、Betsyさんのお話も、自分では思いつかない内容で、良い衝撃を受けました。「挿入しなくてもお互いが満足を得られる」という発想があれば、どちらもプレッシャーを感じたり、無理をすることはなく、お互いの状態に合わせた楽しみ方ができるかもしれないということに気づかされました。

セックスというと、女性が男性を正常位で受け入れるのが映画のラブシーンの王道ですが、実際の世界はそれだけじゃなくていいのです。痛みのあるつらいセックスの経験を持つ人や病気などによるからだの変化や様々な事情で少しセックスが怖い人は、そのせいで柔軟なアイディアがなかなか出てこないかもしれません。2022年のふあんふりーは色々な方に登場してもらい、セックスをクリエイティブに考えられるヒントをお伝えしようと思いますので、どうぞお楽しみに。Be Creative!

2つのシーンを紹介した『セックス・エデュケーション』はこんなドラマです。

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ふあんふりー編集部FuanFree
WHOなどの国際機関が定める「性の健康」の概念に着目し、私たちの編集部は「痛みのない、喜びのある性生活のためにー」をモットーに掲げています。総医療監修の医師をはじめ各方面の専門家との協力を通じて、性交痛に関する信頼性の高い情報を提供しています。私たちは性の健康に対する理解を深め、読者が充実した性生活を享受できるよう、包括的で専門的なコンテンツをお届けしています。