痛いのは力で押すから!?女性は激しいセックスで傷つく

「激しいほうが気持ちいい」は事実ではありません

前回、ふあんふりーの監修者でもあるラブライフアドバイザーのOliviAさんに「摩擦による痛みをどう回避するか」というテーマで、特に男性がすぐに工夫できることについてお聞きしました。

摩擦による痛みへの対処法を聞いた前回の記事はこちら

今回の記事はその取材の中で飛び出した摩擦以外の痛みに関するお話をご紹介したいと思います。今回のお話で「激しいほうが気持ちいいだろう」という思い込みから解放されるかもしれません。激しい動きは女性が痛がる原因になるだけでなく、男性にとっても大きく消耗するものになります。この記事がゆったりする動きのセックスの心地よさを理解するきっかけになれば嬉しいです。

激しく突かれて気持ちいいかは好みによる

こばやし

素朴な疑問ですが、女性は激しく動かされる方が「気持ちいい」のでしょうか?性行為の経験が浅いと、何が気持ちいいかわからないので男性まかせ。実は何が気持ちいいかもわからない人も多いかもしれません。AVですごく腰を動かして頑張っている男優さんの姿を見るとそれが普通なのかと思ってしまいます。実際はどうなのでしょうか。

OliviA

個人差があり、カップルの数だけ好みがあると考えてよいでしょう。男性はしっかり勃起していると、亀頭の部分(カリと呼びます)と陰茎の段差がハッキリ出ます。この状態を俗にカリ高と言ったりします。他方で女性は、性的に十分に興奮すると、身体的な受け入れ態勢が整います。潤滑液が十分に分泌されるほか、腟内で気持ちよく感じる腟口に近い部分(俗に「Gスポット」と呼ばれる、腟口から数センチ以内の腟壁)が隆起します(隆起した腟内はオーガズムプラットフォームと呼ばれたりします)。女性も男性もしっかり性的に興奮したこのタイミングで、固くなったペニスが興奮で隆起した部分を摩擦すると快感につながるようになっています。逆に性的な興奮が不十分でいわゆるGスポットの隆起がなく、緊張感で腟がこわばっていると、擦られても不快なだけになってしまいます。いわゆるGスポット、奥、激しい運動が気持ちいいかというのは、人それぞれ。またその日の体調によっても異なります。二人でしっかりコミュケーションをとり、どこが気持ちいいかお互いに確認しながら行うことが大切です。

柳田

人それぞれ、また同じ人でもその時々のコンディションによって、何が気持ちいいのかそんなにも違うんですね。やはりコミュニケーションを取りながらのセックスが大事になりますね。

OliviA

その通りです。また、男性はピストン運動の摩擦と先端の亀頭があたると気持ちいいことから、激しく奥を突いてしまう傾向にあります。特に女性が奥が痛いという場合にはピストン運動は、押すというより「引く」運動と考えてください。自分のペニスが刺激を受けるための運動ではなく、ペニスで腟壁に刺激を与える行動と捉えるとイメージしやすいかもしれません。

  1. 前戯を丁寧に行ったか
  2. お互いの性器が興奮により、準備ができたか
  3. ピストン運動は、押すではなく引くイメージで

※ただし、どこが気持ちいいかは、その日のコンディションによる

女性に優しいセックスは地味な動きが多い

こばやし

俗にガシマンと言われる、腟に激しく指を抜き差しする動きも「苦痛だ」という女性たちの声を聞きます。なぜこんな行為が生まれたのでしょうか?指を使う時は、どのように動かすのがベストなのかアドバイスをいただけますか。

OliviA

私のところに相談に来る方で、前戯で痛むと訴える方がいます。触れ方が雑だったり、乱暴だったりして、腟や外性器が傷ついてしまい、挿入時に痛むというケースもあります。ガシマンのルーツは、AVで描写される、女優さんに潮を吹かせようとして腟に指を入れてガシガシする姿です。ガシガシと激しい触り方は演出上の見た目を意識してのこと。AV男優をやっている方のお話によると、女優さんの性器を傷つけないために、実際には見た目ほど腟内で激しい触れ方はしてはいないそうです。必ずしも潮を吹く=絶頂、気持ちいいということでもありません。人それぞれです。手荒く触れて傷つけてしまうと、挿入時に痛みが倍増するようなことも耳にします。女性の体に負担の少ない優しいセックスは、動かなかったりそっと撫でたりと見栄えのしない地味な動きが多いです。だから男性向けのAVのなかで描写されることはほとんどありません。AVに左右されないようにしてください。

痛くない気持ちいいセックスはリラックスから

摩擦が関係する性交時の痛みについて、ラブライフアドバイザーのOliviAさんにお尋ねしました。後半(今回の記事)は摩擦による痛みとは少し異なる痛みについても教えてもらいました。女性の腟も男性のペニスも本当に繊細ですね。だからこそ、激しく無理な動きで刺激するのではなく、ソフトに優しく心地よく触れることでリラックスして気持ちよくなれるようにしたいところです。この記事がそのためのヒントになれば嬉しく思います。