OHNUT-挿入の深さを調整できるリング-

「奥が痛い」という悩みが、ふあんふりーに多く寄せられています。婦人科系疾患の経過観察や手術後で、「できるだけ浅い挿入を」と希望する方もいらっしゃいます。別記事で「浅く挿入できる体位」として、工夫策を掲載していますが、「つい奥に行ってしまったら」という心配があるようです。そんな不安にお応えして、今回はお悩みの解決をお手伝いできるグッズOHNUT(オーナット)をご紹介します。輸入元である有限会社アジュマの担当曳地さんに詳しくお伺いしました。この商品は医療機器ではなく、ラブトーイ(グッズ)になります。ご了承のうえご活用ください。

有限会社アジュマ
曳地さん

商品の開発背景

OHNUTは、『TIME』などで活躍していたテクニカルディレクターのエミリー・ザウアーさんが、親しい友人にも話すことのできなかった自身の性交痛をきっかけに開発したとのこと。エミリーさんも、ふあんふりーを訪問してくれる方と同じように悩み、医師に相談しても解決策が見つからなかったうえに、「自分はダメなんだ」と自分を責めてしまうまでに至ったそうです。セックスの痛みは、精神的にも本当につらいことだと理解され、心を込めて作られたんですね。

このようなストーリーのある商品だからこそ、みなさんに詳しく知ってもらいたいと思い、記事で取り上げることにしました。

開発者のエミリーさん

OHNUTが向いている人

編集長 小林

曳地さん、こんにちは。早速ですが、私の手元にあるリング「OHNUT」は、どんな人に向いているのでしょうか?

手で持った実物のOHNUT
曳地さん

性交痛に悩まれている全ての女性に向いています。開発者のエミリーもそうでしたが、性交痛にひとりで悩まれている方は、世界中、あらゆる年代で多くいらっしゃいます。そのような女性たちの声を伺っていると、身体的な痛みの辛さはもちろん、自分を責めて自尊心を失ってしまう心の痛みもとても辛いのだと感じます。

OHNUTはしっかりした目的をもった“ウェアラブル”トーイです。医療に近い意味も持っていますし、痛みがなくなることで気持ちの距離も近づき、本当の意味でふたりの間をつなぐ意味も持っています。

装着するだけで、外性器のこすれや引っ張られるような感覚、また奥まで挿入した時の「突き当るような」衝撃などが解消されるので、性交痛にお悩みの方には是非お試しいただきたいです。

編集長 小林

この柔らかいリングの使い方を教えていただけますか?

曳地さん

ドーナッツ状のリングが全部で4個入っています。これらのリングを連結させてペニスの根元に装着するだけです。

リングの質感は、もちもち、プニプニ、とってもやわらかい。直径約4.7cmのリングは、最大で20.3cmになります。

曳地さん

根元にリングを装着する際は、コンドームを着けた上からでもOK。使用の際はローションを使うと滑りがよくなり装着がスムーズになります。シリコン素材ではないので、滑りと持続力の高いシリコンローションも使用可。

ローションで滑らせるようにして根元にスライドさせる装着方法以外には、思い切ってグッと伸ばした状態で根元まで持っていき装着する方法もあります。

曳地さん

連結させるリングの数は、最初3個からはじめて、使用感に応じて数を調整してください。リングの数が少なくなれば、その分深くペニスが挿入され、リングの数が増えるほど挿入が浅くなる仕組みです。

組み合わせたり取り外したりして個数を調整できます

OHNUTの使用感

編集長 小林

使った時に、男女それぞれの感じ方を教えていただけますか?

総合的
曳地さん

装着するだけという手軽さと、ナチュラルなデザインで、あらゆる年代の方やシチュエーションでも雰囲気を損なうことなく抵抗なく取り入れることができます。これまでのセックスの邪魔にならずに、さりげなく負担を軽くしてサポートしてくれます。

女性側
曳地さん

単に痛みが解消されるだけでなく、トランポリンのように弾力性のあるOHNUTのぷにぷにプルプルした感触が、女性側にもっちり吸い付くよう当たって心地いいです。

男性側
曳地さん

リングを装着した際の違和感は、ほぼ皆無(人によっては軽く根元が締まる感覚で、先端部分の感度が普段より高まるという方もいます)。

腟への挿入が浅くなっても、男性側の感度の点から見て、OHNUTを使用した時とそうでない時とほとんど感度に差がないため、男性にとっても気持ちよさを自然に保ちます。

OHNUTの洗浄や保管

編集長 小林

とても柔らかな材質ですが、使用後の特別なケアや洗い方、保管方法などあるのでしょうか?

曳地さん

使用後は、刺激の少ない石鹸と水、またはぬるま湯で手洗いし、自然乾燥させてください。殺菌したり、沸騰させたり、食器洗い機に入れたりする必要はありません。

十分に乾燥させたら、リングをつなげた状態で購入時のケース、または、繊維が付着しにくい保管用の巾着袋に入れて保管してください。

OHNUT使用者の声

編集長 小林

海外製品なので海外の使用者は沢山いるかと思いますが、日本で実際に使った人からの声などありますか?

曳地さん

はい、OHNUTを取り扱って以来、多くの方から頂いている感想の一部をご紹介します。

利用者
Aさん

OHNUTを付けていると、痛くなりやすい動きでも「痛くなるかも!?」と身構えなくても良くなりました。痛みを心配しなくて良いとかなり気持ちが楽です。

利用者
Bさん

これまで浅く挿入する体位で工夫したり、潤滑剤を使用して痛みを予防していましたが、お互いに注意力が欠けてしまうと不意打ちの痛みがあり、解決策を探していたので、挿入の深さを調整できるOHNUTはまさにお助けアイテムでした。

利用者
Cさん

説明書と一緒に入っていた創業者からのメッセージにも感動。痛みのことをあまり相談できず、ここまでやってきた自分、勇気を出してOHNUTを購入した自分を讃えたいです。性交痛に悩んでいる世の中の女性にぜひ使ってもらいたい商品です。

おわりに

実際に使った方の声を聞けるのは、悩んでいる方にとって、とても参考になります。ありがとうございます!「奥が痛い」病気や術後の身体的な理由で「奥は避けたい」そういう時に、不安を解放してくれる役割を果たしてくれそうなリングですね。シンプルな作りだけど、悩む人たちに心強いアイテムに感じます。有限会社アジュマの曳地さん、お忙しい中、お話頂きありがとうございました。

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ふあんふりー編集部
ふあんふりー編集部FuanFree
WHOなどの国際機関が定める「性の健康」の概念に着目し、私たちの編集部は「痛みのない、喜びのある性生活のためにー」をモットーに掲げています。総医療監修の医師をはじめ各方面の専門家との協力を通じて、性交痛に関する信頼性の高い情報を提供しています。私たちは性の健康に対する理解を深め、読者が充実した性生活を享受できるよう、包括的で専門的なコンテンツをお届けしています。