みなさんから投稿してもらったお悩みに答える大好評の人気シリーズ第4弾、「お悩みに答えます!Vol.4」。
皆さんの痛みと症状が似ていれば、回答を参考にしてみてください。また、一度も婦人科で検査を受けてない方は、何よりもまず受診してみて下さい。
回答者の紹介
相談1「彼のものが大きく、性交痛があります(20代女性)」
彼のものが大きく(20cmほど)、また遠距離で半年以上しないことも普通で、性交痛があります。彼は私を1番に尊重してくれて、体位も1番痛くないところを毎回聞いてくれます。婦人科は以前行きましたが特に問題無し。彼も理解してくれているし、回数を重ねていくしかないのかなと思っています。(20代女性)
回答
深く入りづらい体位で調整
挿入の深さは体位で調節できたりします。同じ正常位でもちょっとした工夫で、奥までを回避できたり、横向きなど奥まで届きづらい体位もあります。シンプルですぐに実践できるものを図解付きで浅く挿入できる体位でOliviAさんが解説しています。
挿入タイミングをずらす
挿入が早すぎると痛みを感じることがあります。挿入のタイミング、体位の解説をするこちらの記事で産婦人科医でセックスセラピストの早乙女先生とOliviAさんが「濡れているのに痛い。薄く血も出る」で解説しています。
では、OliviAさんに、「性器のサイズと痛み」についての回答を聞いてみましょう。
アイテムを活用してみる
彼があなたのことを尊重してくれて、痛くないセックスを確認してくれる。とっても素敵です!また、婦人科での診察でも問題なかったのは、安心できますね。
日本人男性の勃起時の平均サイズは約13cmと言われているので、確かに彼のサイズは大きいかもしれませんね。しかしながら、協力的な彼なので、挿入の深さを調整できるアイテム「OHNUT」を提案して、試してみることで痛みが和らぐかもしれません。
OHNUT(オーナット)
体位の工夫で深さ調整をする他に、こういうグッズを活用することもできるのですね。それと前戯を丁寧に、と言われるように、時間をかけて性反応をしっかり引き出すと女性器の準備が整い、性器の伸縮性もよくなり、痛みが生じづらいとも言われています。以下のリンクも参考にしてください。
挿入以外も楽しめるといい
発想を転換して、日頃のスキンシップを充実させたり、前戯の時に手での愛撫やオーラルセックスを中心に行ったり、性交以外の性的な触れ合いを充実させて、負担や不安がないセックスの方法を探っていくのも2人の信頼を確かなものにしてくれます。
挿入ありきで考えてしまうと挿入できないことが悩みになりますが、挿入にこだわらないでセックスを楽しむという考え方をしてみると、気持ちが楽になるほか、楽しみ方のバリエーションが増えますね。
自分で触って練習する時間も大事
遠距離で性交(挿入)の期間が空いてしまうようなので、もしできるようなら彼と会っていない間に、マスターベーションの時に指で腟をほぐしてみてはどうでしょうか。不安要素になる挿入はせずに、外陰部への刺激で快感を感じたり、性器が潤う感覚を掴んでおくと、久しぶりの性交でも体の受け入れ体勢を整えることができるのではないかなと思います。
セックスしない期間に腟をほぐしたり、性器の反応の感覚を掴んでおくマスターベーションが役立つということなのですね。
TIPS グッズの活用
性行為をしない期間が長い場合や性器の柔軟性が低下している場合、段階的にサイズをアップして練習できるトレーニンググッズを活用する選択肢も考えられます。
セルフトレーニンググッズ
シリコンダイレーターWR
相談2「挿入のはじめが痛いのは、性器が小さいから?(20代女性)」
挿入初めが1番痛くて、そのあとはあまり痛みがないのです。体が小さいため、性器自体も小さいためでしょうか?こういった構造的な問題があるかもしれないと言うことを念頭に置き、婦人科検診に行く方がいいでしょうか?(20代女性)
回答
骨格も関係あるかも!?
「ひとりでできる性交痛の原因探しのファーストチョイスは婦人科での診察」です。ぜひ婦人科で診察を受けて体に問題がないか調べてみてください。クリニックでの診察で問題なければ不安材料が減りますよね。
また、プレジャートイ業界では、「ドイツのバイブは大きい」という特徴もあり、欧米の挿入タイプのトイがアジア人には大きく感じることもあるので、骨格と腟にはなんらか関係はあるんだろうなと思っています。
別記事の産婦人科医でセックスセラピストの回答も参考に
別記事で、投稿からの似た質問「入れる時が痛くて、しばらくすると痛くなくなる。最初から痛くならない方法を知りたい」というお悩みに、産婦人科医でセックスセラピストの早乙女先生が挿入のタイミングを変える方法を提案しています。ご参考にしてみてください。
まとめ
今回は「パートナーの性器のサイズが大きく、性交痛の原因になっている」「自身の身体が小さいことから性器のサイズも小さいのではないかと思っているが、病院で診てもらうほうがいいか」という相談について、OliviAさんに聞きました。性器のサイズが関係していると思われる痛みも、自己判断せずまずは婦人科で診察をうける。その後グッズの活用など工夫やセックスに対する発想を変えることで痛みを回避できる可能性があるのですね。相談を寄せていただいた方や似た症状に悩む方の参考になれば嬉しいです。
お悩みの相談はこちらからどうぞ。
OliviA ラブライフアドバイザー
2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動開始。
著書「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」ほか
多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行う。