性交痛は子宮筋腫のせい?痛みのないセックスが可能か不安:お悩み事例

相談者:主婦Bさん(35歳)

相談内容

結婚10年目、子ども1人(6歳)。夫(40)とのセックスは出産後に自然に減り、相談時には3か月に1回程度に。3年位前から挿入時に痛みを感じるようになりましたが、「たまにしかしないから体が慣れなくて痛むんだろう」と思っていました。体位を変えれば痛みが軽くなったし、夫を白けさせたら申し訳ないので夫に言わずにがまんしていました。
しかし最近痛みが強くなった気がして、たまのセックスも億劫になってきました。
ある日無料の子宮がん検診があり受診したところ、子宮筋腫が発見されました。まだ手術は不要とのことでしたが、これをきっかけに「性交痛の原因は筋腫のせいかもしれない」と考えるように。経過観察の状態でも痛みのないセックスは可能なのかと不安になっています。

提案した改善策

①夫とのコミュニケーション
これを機にセックスに関して夫と話し合える関係になりましょう。痛む時はきちんと伝え、途中で止めることがあってもいいのです。

②体位や挿入角度の工夫
子宮筋腫や子宮内膜症がある場合、腟の奥の方が痛いことが多いです。なるべく浅い挿入となる体位や角度を取りましょう。

③挿入を伴わないセックス
「挿入がゴール」という考えをやめ、手や口での愛撫だけのセックスを楽しみましょう。特に男性側は挿入での射精にこだわる人が多いので、男性の考え方の変容が大切です。 挿入しなくてもいいセックスを参考にしてください。

④医師に相談
性交痛があることを医師に伝え医師の見解も聞いておきましょう。「挿入を控えるように」ではなく、どのような工夫をしたらいいか親身になって教えてくれる医師が理想です。

その後の経過

原因がわかった安堵から痛みがあっても落ち着いていられるようになりましたが、悩んでいることをなぜ夫と共有できなかったのか、夫婦関係を振り返るきっかけとなりました。それ以後は、どんなセックスならしたいと思えるかを少しずつ夫に伝えるようにしています。

事例提供・監修:潮英子 公認心理師
こぐまカウンセリング・アソシエーション代表
著書「女性カウンセラーが教える50代からのhow to SEX」(光文社)性行為に対して不安や恐怖、ネガティブな気持ちがある方に向けて、改善の糸口となるような情報をお伝えしていきます

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ふあんふりー編集部FuanFree
WHOなどの国際機関が定める「性の健康」の概念に着目し、私たちの編集部は「痛みのない、喜びのある性生活のためにー」をモットーに掲げています。総医療監修の医師をはじめ各方面の専門家との協力を通じて、性交痛に関する信頼性の高い情報を提供しています。私たちは性の健康に対する理解を深め、読者が充実した性生活を享受できるよう、包括的で専門的なコンテンツをお届けしています。