産後のセックスがつらい、性交痛の原因と対処法

出産後、授乳の回数も落ちつきはじめ、そろそろ性生活をスタートしようかなと思う瞬間があると思います。
でもいざセックスを再開した途端、以前にはなかったような痛みが……。

「赤ちゃんの頭が出てこられたのに、何故痛いのだろう。」
「出産時の傷跡が裂けたらどうしよう」
「前みたいに、潤わない」
「あんまり興奮しないんだけど……」
「セックスに興味がなくなってしまったけど、夫のために仕方なく」

色んな思いがよぎって、なかなか軽やかな気持ちで「よし、はじめよう〜!」と思えない人もいるのではないでしょうか。

「再開したもののセックスが痛い」「なぜかセックスが怖くなった」など、出産後の性生活がスムーズにいかないことはよくある問題です。このような状況にはいくつかの原因が考えられます。この記事では、産後に起きやすい性交痛の原因と対処法を代表的な例を挙げながら、問題の解決に向けたアプローチを紹介します。

パートナーに正直に伝えてみる

「産後の腟は、伸縮性が増しますが、速やかに元の状態に戻るようになっています。そのため、「赤ちゃんの頭が出てきたから痛みを感じるはずはない」と考える必要はありません。

また、授乳期間中や赤ちゃんの様子が気になる時期には、セックスに気乗りしないことがあるかもしれません。そういった場合、パートナーに素直にその気持ちを伝えてみることをお勧めします。

気持ちを言葉にするのが難しい場合、別記事のアサーションというコミュニケーションスキル」で、自分も相手も尊重しながら言いたいことを伝える方法を紹介していますので、参考にしてみてください。

授乳期間でエストロゲンの値が下がっているため、潤いが不足している

授乳中は、低エストロゲン状態になり、潤い不足による性交痛が生じることがあります。授乳回数が減り、月経が戻ってきたなら潤いは段々と回復します。また授乳の有無に関わらず、産後6ヵ月ほどが経過するとあまり影響しなくなるともいわれています。

潤滑剤を選ぶポイント

性交中に乾きを感じる方は、潤滑剤で不足している潤いを補えるので、試してみてください。ただし潤滑剤を選ぶときはよく滑るものを選ぶのがポイントです。別記事、潤滑剤の選び方で気をつけたいポイントを紹介していますので参考にしてみてください。

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会陰切開・裂傷の縫合跡のひきつれを感じる

会陰切開・裂傷後の回復の早さは人それぞれ。産後1か月検診で、子宮の戻り具合や会陰の傷の治りを確認しますが、だいたいの人が産後1ヵ月くらいでほぼ痛みはとれてくるようですし、長くても2~3ヵ月の人がほとんどです。
その期間が過ぎても「縫合跡に引きつれがある」「違和感がある」と感じる場合は、腟内の裂傷などが原因で時間がかかってしまっている場合も。
腟壁(ちつへき)の伸展性が悪くなるなどしている場合も、痛みを感じることもあります。

早めに婦人科に相談

違和感がある場合は、放置せずに早めに婦人科に行って相談してみてください。
まれに会陰切開・裂傷後の縫合が上手くいっておらず、痛む場合もあります。セカンドオピニオンとして、別の婦人科もしくは婦人科形成への相談という選択もあります。

会陰切開・裂傷が原因で完治できておらず、痛みを感じる

会陰裂傷は分娩時に起きる傷で、第1度~4度まで、裂傷の範囲によって分けられます。会陰切開は裂傷2度に相当し、その範囲によって治癒の時間も異なります。修復の傷跡に炎症が起きている場合もありますので、痛み、不快を感じる場合は主治医や婦人科に相談してみましょう。

外科的治療で回復できる場合も

半年以上回復しない場合は、外科的治療で回復ができる場合も。婦人科形成に相談することも検討してみてください。まれに縫合が上手くいっておらず、痛む場合もあります。セカンドオピニオンとして、別の婦人科もしくは、婦人科形成(女性器形成)もしくは婦人科美容形成外科(クリニックにより表記が様々です)への相談という選択もあります。

恐怖感、セックスを遠ざけたい気持ちなど

出産時の痛みは、個人差があるものです。非常に辛い思いをされた方もいらっしゃるかもしれません。出産時の痛みの経験から、セックスの際に恐怖心が体を強張らせ、リラックスすることが難しいこともあります。初めてセックスを経験したときのように、ゆっくりと始めてみることが大切です。心理的な側面はしばしば軽視されがちですが、恐怖心が性交痛を引き起こすこともあるため、見過ごさずに考慮してください。婦人科の検査で身体的な問題がない場合でも、潤滑剤を使用しても安心できない場合は、専門の心理カウンセラーに相談してみることを検討してください。

こちらの記事もご参考に

ダメージを受けた会陰は保湿ケア

お産で受けてしまった皮膚のダメージを傷が治ったあとは保湿でケア。うるおいは健康的な皮膚を保ち、性交時の負担に負けない一助となります。

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まとめ

  • 性生活再開に気乗りしない場合は、パートナーに正直に伝えることが重要。言葉に表すのが難しい場合は、コミュニケーションスキルである「アサーション」を活用することが役立つ
  • 授乳期間中はエストロゲンの値が低下し、潤滑不足になる可能性があるため、「潤滑剤の選び方」を参考に潤滑剤を利用することを検討
  • 会陰切開や裂傷の縫合跡が引きつれを感じる場合は、放置せず早めに婦人科を受診し、相談することが大切
  • 会陰切開や裂傷が原因で痛みが持続する場合は、半年以上経過しても回復が見られない場合は、外科的治療で改善する可能性もあるため、受診することを検討。セカンドオピニオンを求めることも選択肢として考慮される
  • 出産や会陰切開、裂傷の経験から、無意識に恐怖心が性交痛を引き起こすこともある。早めに専門の心理カウンセラーに相談することが重要
  • ダメージを受けた会陰は、傷が完治している場合は、保湿ケアを行うと健康状態の維持に役立つ
性の健康一言メモ
性の健康一言メモ

赤ちゃんや家族を優先して、我慢してしまっていませんか?あなたの健康は、家族にとっても大事です。放置は、治癒を複雑にすることもあります。痛みや違和感、恐怖などがある場合は早めに治療を検討してみてくださいね。

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ふあんふりー編集部
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WHOなどの国際機関が定める「性の健康」の概念に着目し、私たちの編集部は「痛みのない、喜びのある性生活のためにー」をモットーに掲げています。総医療監修の医師をはじめ各方面の専門家との協力を通じて、性交痛に関する信頼性の高い情報を提供しています。私たちは性の健康に対する理解を深め、読者が充実した性生活を享受できるよう、包括的で専門的なコンテンツをお届けしています。